1. |
トラブルの現状 |
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インターネット利用中の国際電話接続トラブル(悪質な例) |
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通常、ダイヤルアップによるインターネット接続は、自宅から最寄りのアクセスポイントを経由して行いますが、悪質サイトの「アクセス番号を国際電話番号に書き換えるプログラム」の入ったバナー等をクリックすることにより、プログラムが自動的にダウンロードされ、そのプログラムが作動してパソコンの設定を勝手に書き換え、その後のインターネット接続が利用者の意図しない国際電話経由で常に行われることとなります。 |
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被害者の一般化 |
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近年のインターネット普及に伴い本トラブルは98年頃から顕在化し、インターネットご利用者から国際電話会社へのお問い合せ等が急増してきましたが、種々の対策を講じたことにより、99年末頃より収束に向かいました。
しかしながら、悪質サイトは従来は主にアダルト系サイトに限定されていましたが、最近になって一般サイトにも拡大する傾向にあり、仕組みが悪質且つ巧妙になってきていることから、昨年末よりお客様からのお問い合せ件数が再度増加傾向にあります。(本トラブルに関して、現在でも毎月1万件を超える問合わせ・苦情が、国際電話会社に寄せられています。) |
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2. |
トラブルの構造的な問題点 |
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利用者がインターネット利用している間に国際電話への接続が発生しているにもかかわらずそれに気付かないため、利用者は国際電話の利用料金が請求されて初めてこのトラブルを知ることになります。
このため、利用者は、国際電話会社に苦情をご申告いただくわけですが、国際電話会社は利用者のご利用に基づき正当に国際電話料金を請求しているだけであるため、利用者との話し合いでは、双方の主張が平行線をたどる傾向があります。 |
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3. |
本トラブルに対する、国際電話会社の対策状況 |
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トラブルの現状および問題点を踏まえ、TCA会員である国際電話会社は、次のような対策を行って参りました。これら対策には、総務省から本年3月に要請のあった対策が含まれています。 |
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主な対応策 |
概 要 |
トラブル
予防策 |
特定対地への国際電話サービス一部取扱い休止 |
トラブルに関する問合せ・苦情が多い対地への国際電話サービスの一部について、取り扱いを当分の間休止します。 |
国際電話番号等検知ソフトの無料提供 |
国際電話番号等の発信を検知した場合に警告を発するソフトをホームページ上で無料提供しています。 |
音声ガイダンスの挿入 |
問題と思われる対地に対して、国際電話である旨を知らせる音声ガイダンスを挿入しています。 |
書面による注意喚起 |
請求書同封物やリーフレットにより、本トラブルに対する注意を喚起しています。 |
トラブル
発生後の
対応 |
突発的な国際電話利用ユーザーへの注意喚起 |
特定対地における国際電話の利用額が一定額を超えた時点で、利用ユーザーに連絡し、臨時に請求書を発行してお知らせしています。 |
専用問い合わせ窓口の設置 |
国際情報提供サービス専用のお客様問合せ窓口を設置しています。 |
全般 |
関係団体等との連携 |
各地の消費者センター等への情報提供を行うとともに、注意喚起等を要請しています。 |
国際電話の不取扱い |
「国際電話不取扱受付センター」において国際電話サービスそのものを利用休止にする手続きを承っています。 |
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(注)国際電話会社により、上記対応策のうち一部実施していないものがあります。 |
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