プレスリリース

平成16年1月13日
                  
社団法人電気通信事業者協会

災害発生時における重要通信確保等の取組みについて
 
社団法人電気通信事業者協会(TCA)は、地震等の災害時における、被災地の方々の安否連絡手段の確保や、消防、警察等の重要通信の確保について、通信事業者共通の課題として、協会内の安全・信頼性協議会において様々な検討を行ってきましたが、このほど、「防災とボランティア週間」を契機に、次の取組みを行いますので、お知らせいたします。
 
災害時の電話利用についてのPR
  別紙の内容について、各通信事業者のホームページへの掲載ならびに、請求書、パンフレットへの記載を行うほか、TCAホームページへの掲載を1月以降適宜行うことにより、PRしていきます。
(TCAホームページ:http://www.tca.or.jp/infomation/disaster/index.html
   
災害時の電話利用について、日本放送協会様、社団法人日本民間放送連盟様、
社団法人日本ケーブルテレビ連盟様へのご協力のお願い
  災害時の電話利用について国民の皆様にご理解いただくため、次の3団体様に対し、災害時の通信に関する報道について、ご協力を賜るよう、申し入れを行いました。
   
 
     日本放送協会様
     社団法人日本民間放送連盟様
     社団法人日本ケーブルテレビ連盟様
  申し入れ期日 2004年1月6日(火)及び1月7日(水)
 
以上




 
別紙
「地震等が起こった時の電話の利用方法について」
 
 地震、事故等の災害発生時に、大量の電話が殺到すると、被災地域内における電話が大変つながりにくくなってしまいます。このため、安否確認や、消防、警察への連絡等に支障が多く発生しております。
 私ども電気通信事業者としましても、適切なネットワークのコントロール、災害時優先電話の提供、災害伝言ダイヤルの提供、臨時電話の設置などさまざまな方法により、通信の確保を図っています。
 ご利用になられる皆様にも、次のように電話をご利用いただき、効率的に安否等の連絡をお取りいただきますよう、ご理解、ご協力をお願いいたします。
 
@ 通信設備の容量には限りがありますので、できるだけ手短な電話とするようお願いいたします。
   
A 通常の電話がつながらない場合は、比較的つながりやすい「災害用伝言ダイヤル171」や、「携帯電話メール」等をご利用ください。
  (災害用伝言ダイヤルの利用方法: http://www.ntt.com/shop/service/dengon/saigai.html )
なお、災害用伝言ダイヤルをご利用いただく場合は、まず被災地内の固定電話からのご利用が優先されます。被災地外から及び携帯電話からのご利用は、段階的に可能となりますので、ご注意ください。)
   
B 被災地からの電話は、公衆電話が比較的つながりやすいことがあります。
   
C 災害時の安否確認方法を、家族、親族間等で決めておくと、いざという時に役に立ちます。
   
D 災害直後は被災地への電話が集中するためつながりづらいものです。被災地内の緊急な電話がスムーズに利用できるようにするため、不急な電話やリダイヤルを控えて暫くたってからお掛け直しください。
   
  あなたの「かけない」が被災地の緊急な通話を救います。
 
 
「消防、警察、官公庁、公共機関、報道機関等の皆様へ」
 
消防、警察、官公庁、公共機関、報道機関等の皆様には、優先電話(災害時に優先的に取扱う固定電話及び携帯電話)を、ご利用いただいております。災害時の通信手段については、専用網等の複数の通信システムの活用とあわせ、これらの優先電話を、是非、効率的にご利用いただきますようお願いいたします。
 
ご存知ですか? 『災害時優先電話』。
 


 
参考
 
1. 社団法人電気通信事業者協会
  1987年に設立された第一種電気通信事業者の団体で、通信事業者共通な問題の処理等を通じて、公共福祉の増進に資することを目的としています。
会員数105社(2004/01/09現在)、会長:白石智 株式会社パワードコム代表取締役社長
     
2. 安全・信頼性協議会
  電気通信システムの安全・信頼性を確保するための通信事業者間連携を目的として、TCA内に設置しています。メンバーは次の16社です。
  パワードコム(会長)、ボーダフォン(副会長)、NTT東日本(副会長)、日本テレコム、KDDI、JSAT、中部テレコミュニケーション、NTTドコモ、NTT西日本、ツーカーセルラー東京、DDIポケット、宇宙通信、ケイ・オプティコム、鷹山、ケーブル・アンド・ワイヤレスIDC、NTTコミュニケーションズ
     
3. 防災とボランティア週間における「災害用伝言ダイヤル」のトライアル
  本トライアルは、NTTコミュニケーションズ、NTT東日本、NTT西日本が実施するものですが、「災害用伝言ダイヤル」の利用は、TCAとしても重要と考えております。
     
  「災害用伝言ダイヤルの運用内容」
  @ 利用体験の運用期間
    平成16年1月15日(木) 午前9時 〜1月21日(水) 午後5時
  A ご利用条件
   
  今回の利用体験の場合 実際の災害発生時
利用可能地域 全国 全国
登録可能電話番号 全国 被災地およびその周辺(都道府県単位)
伝言録音時間 30秒 30秒
伝言保存期間 1時間 48時間
蓄積伝言数 3伝言 被災規模に応じ、1〜10伝言に設定
    * 携帯電話・PHS(一部の事業者を除きます)からも利用できます。(ご利用の可否につきましては、各携帯電話・PHS事業者へお問合せ下さい。)
  B ご利用料金
    発信地域から「キーとする電話番号(自宅電話番号等)」までの通話料金(通常、電話をおかけになる場合と同様の料金)がかかります。